やさしい顔もすれば、きびしい顔もする。
この湖のすべての表情が素晴らしい。
湖に出る時は真剣勝負。
私たちは、ここでたくさんのことを
学ばせてもらっています。

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春とともに
しじみ。

湖上の氷がとけだし、揺れる水面が顔をのぞかせ始めます。我先にと芽吹いてくる湖畔の木々。すこし冷たさの残る風に本格的な春の到来を感じる頃、しじみ漁が始まります。それが一段落したら、次の漁のピークは初夏から夏にかけての産卵期。産卵に備えたしじみには栄養と旨味がたっぷりです。

宝物になりつつある
シラウオ。

湖が一年で一番活気に満ちる時。遠方の山々は力強く色づき、湖面に鮮やかな緑が映り込みます。そんな夏が過ぎゆく頃に行われるのはシラウオ漁。非常に繊細な魚なので生きたまま市場に出回ることは、ほぼありません。近年、網走湖でも非常に捕りづらくなってきており、いっそう貴重な魚になっています。

エビ好きを唸らせる
スジエビ。

赤や黄と、木々の葉っぱが競うように色づき始めます。特に夕日を浴びた景色は、見慣れた私たちも息を呑むほど美しいもの。季節を象徴して捕れるものはスジエビです。小ぶりなためか味が濃く、非常に“エビエビしい”美味しさ。シラウオ同様、近年漁獲量が減っており、貴重な味になってしまっています。

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寒さに負けじと
捕るワカサギ。

しばれあがり、湖全体が凛とした空気で覆われます。自転車だって乗れてしまうくらい、厚く結氷する湖面。そこで捕れるのはワカサギです。秋にも捕れるものの、やはり冬。チェンソーで氷に穴を開け、網を仕掛けて捕っていきます。カラフルなウェアをまとった漁師たちがスノーモービルで駆け抜ける姿は風物詩。