全国的に知名度はまだまだ。
でも、ここのしじみは
世界一と信じています。
私たちが、どのように
その魅力的な貝と向き合っているか。
その一端をお伝えします。

しじみバカが教えます!網走湖の
しじみの魅力

鮮度が命。 選別は耳でする。

しじみは強い生き物で、比較的腐りづらいと言われています。しかし、お客さまに美味しく召し上がっていただくことを考えると、鮮度は命。漁に出るのは朝4時。外気が暖かくなる前に採って帰港することで、鮮度を落とさないようにするためです。また、採った後の「選別」もとても重要。1粒でも死貝が混ざろうものなら、それだけで臭くなって食べられなくなるほど。そのため船上・地上・仲買人のところと計3回の選別を実施。コンクリート板に貝を当てて、その音の響きで状態を見分けたりもします。地道な作業は、しじみの魅力を余すことなく伝えたいからに他なりません。

季節が変われば、 旨さの表情も変わる。

旬がないと思われがちなしじみですが、しじみ漁師は季節による質の違いを確かに感じています。春先、4月下旬から5月にかけて採れるものは、極寒の網走湖で生き抜いてきたしじみ。低い水温で身が締まり、甘みが強いです。そして、しじみバカとして声を大にしてオススメしたいのが産卵期のしじみ。これは網走湖の漁師の間では常識です。養分をたっぷり貯えているせいか、旨味が濃くて、食感もいい。しじみのなかでも極上品です。産卵期はその年の水温や塩分濃度の影響を受けて変動し、最近は7月下旬から8月中旬頃。ぜひ、一度その時期のしじみをご賞味いただきたいものです。

しじみバカなら、 こう食べる。

「おすすめの食べ方は?」とよく聞かれますが、イチオシは「しじみチャウダー」です。レシピはシンプルで、アサリやハマグリの代わりにしじみを使ってチャウダーを作ればOK。きっとその美味しさに驚くと思います。ちょっと手間がかかりますが、ぜひ一度試して頂きたい一品です。もっと手軽にということであれば、やっぱり「しじみの味噌汁」でしょう。日本の味の最高傑作の一つだと思っています。昔から嶋田家では水の状態からしじみを煮立てて、味噌汁を作るのが流儀。肝臓にいいと言われるオルニチンが豊富です。お酒を飲んだ翌日ひと口すすれば、体に沁み渡ること間違いなし。