「あさりとしじみの栄養って同じようなものじゃないの?」
同じ貝類なので、似ていると思いますよね。しかし、実は含まれている栄養素はかなり異なるんです。
そこで今回は、あさりとしじみの栄養に焦点を当て、しじみ漁師である「嶋田漁業部」が栄養素・効能・オススメの料理について解説させていただきます。
あさりとしじみには意外な効能もありますので、ぜひご覧ください♪
それでは、早速見ていきましょう。
目次
あさりとしじみの栄養を比較
まず、あさりとしじみの栄養を一覧で見ていきましょう。
※文部科学省発表の日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考にしています。
主な栄養成分 | あさり | しじみ |
---|---|---|
カロリー | 27kcal | 54kcal |
タンパク質 | 6.0g | 7.5g |
脂質 | 0.3g | 1.4g |
炭水化物 | 0.3g | 4.5g |
ミネラルなど | あさり | しじみ |
---|---|---|
ナトリウム | 870mg | 180mg |
カルシウム | 66mg | 240mg |
鉄 | 3.8mg | 8.3mg |
マグネシウム | 100mg | 10mg |
マンガン | 0.1mg | 2.78mg |
ざっくり比較すると、以下の通りになります。
- あさり:カロリーが低く、ナトリウム、マグネシウムが豊富
- しじみ:カロリーがあり、カルシウムが豊富に含まれている
次はそれぞれ詳しく見ていきましょう。
あさりとしじみの効能
あさりとしじみそれぞれに含まれている栄養素がわかったところで、次はその栄養素がどういった効能をもたらすかを見ていきましょう。
あさりの効能:むくみや高血圧を予防・解消効果が期待できる
あさりは特にナトリウムが豊富に含まれています。ナトリウムは体の中の水分バランスを整える効果があり、むくみや高血圧の予防・解消に効果が期待されています。
また、カロリーが低く炭水化物も少ないため味噌汁などで使用したダイエット向きの食品にもなります。
しじみの効能:骨粗しょう症の予防に繋がる
しじみにはカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムが不足してしまうと、骨が脆くなってしまい、骨粗しょう症につながることも。一般的に女性と子どもはカルシウム不足になりやすいと言われているため、特に摂取したいミネラルの一つですね。
あさり料理のおすすめ
ここでは、あさりを使ったオススメの料理を紹介します。
あさりの酒蒸し
あさりそのままの味を楽しめる酒蒸しは、昔ながらの料理として有名です。香りを楽しみながら食べることができ、あさり特有のしっかりとした歯応えを感じながら味わうことができる料理なので、迷ったら酒蒸しがオススメ。
パエリア
パエリアもアサリが入った代表的な料理の一つです。好みによって辛さを調節したり、エビやイカを多く使用することでシーフード感をアップさせることも!育ち盛りのお子さんにも喜ばれる料理の一つです。
ズンドゥブ
秋や冬、そして暑い夏にあえて食べたくなるズンドゥブにもあさりは合います。辛みのあるスープに生卵を落とし、絡めながら食べるあさりは最高です。鍋なので調理も比較的簡単。オススメの料理方法です。
しじみ料理のおすすめ
ここでは、しじみを使ったオススメの料理を紹介します。
しじみのガーリックバター炒め
しじみのガーリックバター炒めはおかずにもおつまみにもピッタリの料理です。味が濃くご飯や日本酒との相性は抜群!夜にこそ食べたい料理の一つです。
しじみのおかゆ
しじみのおかゆは旨味がお米全体に広がるため、濃厚な味わいが楽しめることが特徴。体調が良くない時やお子さん、ご高齢の方も食べられるためオススメの料理です。
しじみのクリームスープ
しじみのクリームスープは、まろやかなスープと魚介の旨味がマッチしたスープになります。特に寒い時期にオススメしたい料理で、しじみの旨味が染み込んだスープは絶品。ぜひ一度お試しあれ!
まとめ
今回はあさりとしじみの栄養を比較した上で、効能やオススメ料理を紹介させていただきました。今回のポイントを振り返りましょう。
- あさり:マグネシウムが多く含まれており、むくみや高血圧の予防・解消効果が期待できる
- あさりのオススメ料理は「酒蒸し」「パエリア」「ズンドゥブ」
- しじみ:カルシウムが豊富に含まれており、骨粗しょう症の予防に繋がる
- しじみのオススメ料理は「ガーリックバター炒め」「おかゆ」「クリームスープ」