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水産資源を枯渇させないための工夫!しじみ漁で行う資源・漁業管理の具体的な内容を紹介します

しじみ漁 水産資源を枯渇させないための工夫!しじみ漁で行う資源・漁業管理の具体的な内容を紹介します

以前の記事で「水産資源の特性」や「漁業法・漁業権について」のお話をさせていただきました。

今回は、枯渇させないために、具体的にどのようなことを行っているかを紹介させていただきたいと思います。

この記事を通じて、ちょっとでも漁師漁業協同組合の工夫が通じると嬉しいなと思います。

資源管理と漁業管理はバランスを取るために必要

資源管理と漁業管理はバランスを取るために必要

しじみの資源管理、漁業管理の大きな目的は「資源をいかに枯渇させずに効率的に漁獲するか」という点にあります。

利益を求め過ぎて乱獲すると資源が無くなり、反対に水産資源に配慮し過ぎると漁師として廃業してしまいます。このバランスを取るために資源管理と漁業管理が必要なんですね。

実際に獲る量は漁業協同組合や漁業者に委ねられますが、研究者さんたちが日々しじみの状況や湖の状況を研究し、数字や問題点を洗い出してくれています。漁師は体力が必要ですが、それと同じくらいしじみや漁場に対する知識・関心が必要だなぁと感じます。

網走では14mm以上のしじみのみ漁獲している

網走では14mm以上のしじみのみ漁獲している

網走湖では、しじみを獲る際に大きさの規制を設けています。具体的に言うと、「14mm以上のしじみのみ漁獲する」という決まりがあるんです。網走は北海道の中でも寒い地域であり、しじみの生育が本州に比べると遅いです。そのため、「どんなサイズでも構わない」と乱獲していると、すぐ無くなっちゃうんです。

ちなみに、この大きさの規制は網走だけでなく、全国的に行われています。その環境によってしじみの育ちやすさや漁獲量が異なるので、最小の基準はまちまちですが、皆さんしじみが枯渇しないように気を配っているんですよ。

操業方法に規制があるところも

操業方法に規制があるところも

操業とは、機械などを操作して仕事をするという意味であり、ここでは機械を使って漁をするということですね。基本的にはジョレン曳き(ひき)と呼ばれる方法で操業しますが、このやり方は多種多様なんです。全国の漁師さん達が脈々と受け継いできたその地域に合った方法がありますから、一概にこの方法でやるべし!と言えないところなんです。

ですが、環境を破壊しないよう、水産資源が枯渇しないよう最大限の配慮が行われ、ジョレンの大きさについて規制を設けるところも多いです。(網走ではカゴ幅60cm以内としています)

現在では禁漁期間より、休漁日と操業時間を設けることが一般的

現在では禁漁期間より、休漁日と操業時間を設けることが一般的

昔は「禁漁期間」という、漁自体を禁止する期間を設けている湖が多かったですが、今では少数となりました。これは、禁漁期間を設けてしまうと漁師の生活に大打撃を与えてしまうためなんです。

ですが、北海道内は禁漁期間を設けている所もあります。網走湖では冬になると凍ってしまうため、禁漁期間を設けており、パンケ沼では資源が激減したことからしじみ漁が全面禁漁となっているなどその地域に合わせた理由により禁漁期間が設けられることもあるんです。

現在では禁漁期間に変わって一般的になっているのが、休漁日の設定操業時間の制限を設ける方法です。網走湖では市場休日の前日(最近では土曜日)を休漁日とし、操業時間を夏は4時から、冬は5時からと開始時間を決めています。

このように、水産資源を枯渇させないよう自分たちで考えながら、漁業協同組合を通じて漁師が協力し合って漁をしているんです。中々一般の方にお話することが無い内容なので、ちょっとでも興味を持ってもらえたなら嬉しく思います(笑)

「水産資源ってなに?」と思われた方は、以下の記事で解説しておりますので、併せてお読みいただけると嬉しいです!

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