お酒を飲んだ後は、肝臓をいたわることが大切だと聞いたことはないでしょうか。ただ、聞いたことはあっても、身体がどんな風になっているのかまではあまり知らないかもしれません。
そこで今回は、お酒を飲んだ後の身体がどうなっているのかと、お酒を飲んだ後におすすめの食べ物をご紹介します。
目次
そもそもお酒を飲んだ後の身体はどうなっているの?
身体の中にお酒が入ったら、胃で20%、残りの80%は小腸で吸収される仕組みです。そこで血液に溶け込んでいき、肝臓へと送られます。
肝臓へと送られたお酒は有害物質のアセトアルデヒドに分解され、人間の体内にあるALDH(アルデヒド脱水素酵素)の働きで無害な酢酸に変化していくのです。肝臓で分解しきれなかったお酒は、肝静脈を通って心臓に送られたのちに全身を巡り、再び肝臓に戻って分解されます。
一方、肝臓でできた酢酸は全身を巡っているうちに水と炭酸ガスへ分解され、最終的に体外へと排出されるようになっています。
肝臓に負担をかけないようにアルコールを分解させることが大切
お酒を飲んだ後に肝臓に負担をかけないようにするためには、お酒に含まれるアルコールを分解させることが大切です。分解しきれずに残ってしまったアセトアルデヒドが、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状を引き起こす原因となってしまいます。
二日酔いになり、肝臓に負担をかけないためにも、アルコールの分解を手助けしてくれるビタミンCやビタミンB1が含まれている食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
お酒を飲んだ後におすすめの食べ物をご紹介!
肝臓に負担をかけないためにビタミンCやビタミンB1が含まれている食べ物を摂るといいことがわかりましたが、具体的にはどのような食べ物が当てはまるのでしょうか。ここでは、お酒を飲んだ後におすすめの食べ物をいくつかご紹介します。
野菜
ピーマンやパプリカ、ブロッコリーなどの野菜はビタミンCが多く含まれています。ただし、ビタミンCは水溶性です。加熱したり、茹でたりすると、お酒を分解させる効果が半減してしまうので、できるだけ生で摂取することをおすすめします。
フルーツ
アセロラやキウイ、レモンなどのフルーツもビタミンCを多く含む食べ物です。お酒を分解する過程でたくさんのビタミンCが消費されるので、不足した分を補うためにも積極的に摂取しておいたほうがよいでしょう。
豚肉
豚肉には、ビタミンB1が多く含まれています。豚肉単体で食べても効果はありますが、玉ねぎやにんにく、にらなどと一緒に摂ると、ビタミンB1の吸収力が高まるのでおすすめです。
大豆製品
枝豆や豆腐、納豆などの大豆製品にもビタミンB1が含まれています。さらに大豆に含まれているたんぱく質は、肝臓の働きを助けてくれるという特徴もあるので、お酒を飲んだ後に食べるのがおすすめです。
しじみ
しじみにも、ビタミンB1が豊富に含まれています。また、しじみには肝臓の働きを助けてくれるオルニチンというアミノ酸の一種が含まれているため、お酒の分解を手助けしてくれるのが特徴です。ただ、しじみだけを摂取することはなかなか難しいので、手軽に食べられるしじみの味噌汁やしじみ粥など、身体に取り入れやすい方法で摂取するとよいでしょう。
まとめ
お酒を飲んだ後のお酒に含まれるアルコールは、肝臓で分解・吸収される仕組みとなっています。しかし、飲みすぎなどにより、肝臓の中に残ってしまったお酒は変性や壊死を引き起こし、肝臓の機能を低下させてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
肝臓の機能を低下させないためにも、肝臓に負担をかけないようにすることが大切です。そのためには、お酒に含まれるアルコールの分解を手助けしてくれるビタミンCやビタミンB1を多く含む食べ物を摂取するようにしましょう。
- 野菜
- フルーツ
- 豚肉
- 大豆製品
- しじみ
これらの食べ物を積極的に摂取して、お酒を飲んだ後にも肝臓をいたわることを心がけるようにしましょう。
この他にも、嶋田漁業部のブログではしじみと健康に関するテーマの記事を多数掲載していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
しじみと健康 一覧 | 嶋田漁業部