冬の寒い季節に食べることの多い鍋料理。手軽に体を温めることができる料理として、食卓に並ぶ機会も多いでしょう。しかし、あまりにも鍋が出てくる頻度が多いと次第に飽きてしまうこともありますよね。
そこで今回は普通の鍋に飽きてしまった方に向けて、網走湖でしじみ漁業を行う嶋田漁業部が変わり種鍋10選をご紹介します。変わり種鍋とは、通常の鍋では考えられないような珍しい具材を使った鍋料理のことです。
ご紹介するのは、「この具材を鍋に使うの?」と思ってしまうような珍しい具材を使った結構マニアックな鍋ばかり。それでは早速、変わり種鍋をチェックしていきましょう!
目次
①肉マウンテン鍋
肉マウンテン鍋とは、豚肉や白菜、キャベツ、もやしなどの具材を使った鍋のことです。その名の通り、豚肉を始めとする具材が山のように積み上がった見た目をしていることから、肉マウンテンという名づけられました。
とにかく肉の量が凄いというイメージがありますが、実は肉の内側は白菜やキャベツ、もやしなどの野菜です。野菜を山のような形(円錐型)に積み上げたところに肉を巻いているだけなので、肉と野菜の量がちょうど良いバランスとなっています。
鍋つゆが沸騰したら山の上から肉をはがし、つゆに沈めるのがポイント。野菜も崩していかないと、いつまで経っても火が通らないため、少しずつつゆに沈めていきます。具材に火が完全に通ったら、食べ始めてOKです。
②焼き鳥串鍋
焼き鳥串鍋とは、名前の通り串に刺した焼き鳥を鍋で煮込んだ料理です。鍋に入れた出汁に焼き鳥の旨味が溶け出し、野菜や豆腐などの好みの具材を加えて食べます。鶏肉の旨味が詰まったコクのあるスープと、焼き鳥の食感を楽しめるのが特徴です。
焼き鳥自体は自分で鶏もも肉やねぎを竹串に刺して作っても大丈夫ですし、スーパーなどで販売されている冷凍焼き鳥を使ってもかまいません。ご自身が使いやすいほうを使うようにしましょう。
先に焼き鳥以外の火の通りにくい具材を鍋に入れておきます。先に入れた具材が煮えてきたら、焼き鳥を鍋にIN。入れ始めのときは、串の根元が鍋つゆに浸らないため、野菜が煮えてきたら野菜をほぐしてください。その後、串を寝かせ、全体がつゆに浸かるようにします。
③しじみ鍋
しじみ鍋とは、しじみと野菜を鍋で一緒に煮込んだ鍋のことです。鍋の中にしじみを入れることで、スープに溶け出したしじみの旨味が野菜などに移り、あっさりとした味わいになります。
しじみ本来の風味を楽しめる非常にシンプルな味付けが特徴です。また、しじみには肝臓の働きを助けてくれるタウリンという栄養素が豊富なので、疲れたときに食べるのもおすすめ。
しじみ料理では当たり前のことですが、しじみは必ず砂出しをしっかりとしてから使うようにしてください。また、食べ終わった鍋つゆにはしじみの風味がたっぷり詰まっているので、そのまま捨てずに白米などを入れて雑炊に明太子鍋して食べるのもおすすめ。
④明太子鍋
明太子鍋とは、豚肉や鶏肉、野菜などを明太子と一緒に煮込んで食べる鍋料理です。明太子の辛味が鍋に加わることで、あっさりとした味わいになるのが特徴。
また、明太子のピリ辛な味が汁に溶けだし、ほど良い辛さの鍋となります。さらに、明太子の油が加わることで鍋にコクが出るという特徴も。
明太子は切り離さずに、そのまま他の具材の上に乗せてください。また、食べるときには明太子をほぐしながら食べるようにしてください。明太子をほぐしやすくするためにも、事前に切り込みを入れておくと良いでしょう。
⑤じゃがいも鍋
じゃがいも鍋とは、大きめに切ったじゃがいもを他の野菜や肉などの具材と一緒に出汁で煮込んだ具がたくさん入った鍋料理です。スープの味に関しては特に決まりはありませんが、味噌バターやキムチなど味の濃いものにするのが一般的。
大きめに切ったじゃがいもを鍋に入れることでホクホク感を味わうことができる他、量的にも十分満足できる鍋となるでしょう。
じゃがいもは品種によっては煮崩れしやすいものがあるため、じゃがいもの形を崩さないためにも煮崩れしにくい品種のものを選ぶのがポイント。じゃがいもの中でも、特に煮崩れしにくいといわれているメークインを選ぶと良いでしょう。
⑥レモン鍋
レモン鍋とは、薄切りにしたレモンを皮ごと使用する鍋料理です。いつも作る味付けの鍋の上に輪切りのレモンを乗せて煮込むだけという、非常にシンプルな作り方が特徴。
国産レモン生産量日本一を誇る広島県発祥の料理で、食べ始めはレモンの香りが口の中に広がり、さっぱりとした味わいを楽しむことが可能。食べ進めながら徐々にレモンが加熱されていくため、次第にレモンの香りのも和らいできます。
レモン以外の鍋の具材が淡白な食材だけだと、味が薄くなりすぎてしまう可能性があります。そのため、豚ばら肉やウインナーなどような脂っぽい食材と組み合わせるのがおすすめ。
⑦ピザ鍋
ピザ鍋とは、ピザを作るときに使うウィンナーやベーコン、チーズ、トマト、ピーマンなどの具材を入れて作る鍋のことです。鍋つゆの味としては、トマトスープを使用するのが一般的。
鍋の底にじゃがいもやにんじん、キャベツなどの硬い野菜を敷いて煮込みます。野菜などの具材が鍋つゆに浸かったら、ピザ用のチーズをたっぷり乗せてウィンナーやベーコン、ピーマンを乗せて完成です。
お好みで、バジルやタバスコをかけてみるのもおすすめです。ピザで使う定番の具材を、鍋で楽しむという新感覚の料理を楽しめます。トマト鍋とはまた違った味わいが特徴です。
⑧カマンベールチーズ鍋
カマンベールチーズ鍋とは、市販されているカマンベールチーズを丸ごと入れた鍋のことです。鍋に入っている具材と絡めながら食べることで、チーズフォンデュみたいな味を楽しめます。
鍋つゆの味付けに関しては、トマトベースでもコンソメベースでもなんでもOK。お好みの味付けの鍋にカマンベールチーズを投入してみるのがおすすめです。
カマンベールはカットせずに、そのまま丸ごと入れてしまうのがポイント。見た目のインパクトはもちろんのこと、とろりと溶けたチーズが絶品です。
⑨酒鍋
酒鍋とは、野菜やきのこなどの野菜や豚肉や鶏肉などの肉を日本酒で煮込む料理のことです。広島県では美酒鍋と呼ばれることもあり、酒蔵で働いている従業員たちのために酒造りの合間の空腹を満たすために考案されたまかない料理が発祥なのだとか。
加熱することで日本酒のアルコールが抜けるので、お酒が飲めない方はもちろんのこと、お子様など幅広い年代の方が食べることができる料理です。
非常にシンプルな味付けとなっていて、スープの味付けに使う材料は塩とこしょう、そして日本酒の3つだけです。煮込んでいて水分がなくなりすぎると普通の炒め物になってしまうので、水分が少なくなったらお酒を追加してください。
⑩ワイン鍋
ワイン鍋とは、ワインをメインの水分として使って調理する鍋のことです。ワインの抗酸化力に加え、リラックス効果のある香りを楽しめるので、美容やストレス解消効果も期待できます。
酒鍋と同様、煮込むことでアルコール分が抜けるのでお酒が弱かったり、お子様や未成年の方でも問題なく食べられるのが特徴です。
鍋を作るときに使うワインは、白ワインでも赤ワインでもどちらでもかまいません。基本的には、ワインとの相性の良い具材を鍋に入れると良いでしょう。例えば、白ワインなら鶏肉や魚、赤ワインなら牛肉や豚肉などがおすすめ。
定番の鍋に飽きてしまったら変わり種鍋を食べてみよう!
定番の味付けの鍋に飽きてしまったときには、変わった具材を使った変わり種鍋を食べてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した10種類の鍋はあくまでも一例で、実際にはもっとたくさんの珍しい鍋が存在します。投稿型レシピサイトには、他にもたくさんの具材を使った種類の鍋があるので、自分の好みの具材を使った鍋料理を探してみるのがおすすめです。
また、マニアックな変わり種鍋を食べ過ぎて飽きてしまったときには、もう一度あっさりした味付けの鍋に戻ってみるのもいいですよ。以下の記事では定番のあっさり鍋をご紹介しているので、鍋のレパートリーを増やす際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、ちょっと変わった具材を使う変わり種鍋10選をご紹介させていただきました。いつもと同じものではなく、一風変わった味付けと具材を取り入れることで、鍋料理に飽きたりすることも少なくなるでしょう。
鍋のレパートリーを増やして、家族と一緒に食べる毎日の食事はもちろんのこと、友人たちと鍋パーティーをするときにも活用してみてくださいね。
定番の鍋に飽きたときは、味噌汁に使うことの多いしじみを使った鍋を食べてみませんか。しじみから溶けだした風味を最大限に味わうことができます。
嶋田漁業部のブログでは、しじみを使ったさまざまな料理のレシピはもちろん、砂出し方法なども掲載中です。しじみ料理を作る際の参考にしてくださいね。
しじみ料理 一覧 | 嶋田漁業部