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「しじみの呼吸!湖の型!」しじみの生存率に関わる「溶存酸素」について解説します

しじみの特徴 「しじみの呼吸!湖の型!」しじみの生存率に関わる「溶存酸素」について解説します

人間と同じように、しじみが生きるためにも酸素が必要です。

今回は、しじみの呼吸に関するお話。溶存酸素や、湖の水ではどのようにして酸素が生み出されるかについてわかりやすくお話します。

溶存酸素とは水中に含まれている酸素のこと

溶存酸素とは水中に含まれている酸素のこと

溶存酸素とは、水中に含まれている酸素のことを言います。「宍道湖」では、しじみの生息には50%以上の溶存酸素飽和量が必要と言われ、より多くのしじみが生息する為には80%以上必要になるなど、しじみが生きるために重要な要素の一つになります。

「え、水中にいるしじみに酸素が必要なの?」と思われるかもしれません。実はしじみは、入水管と呼ばれる所から水を吸い込み、エラ組織で水中の酸素を体内に取り入れ呼吸をするんです。

意外かもしれませんが、水の中にも酸素はあります。この水に溶けている酸素のことを「溶存酸素」と呼び、しじみが生きていく上では溶存酸素量が非常に重要なんです。

どうして酸素がなくなる?

どうして酸素がなくなる?

溶存酸素量、という言葉があるように、水の中でも「酸素がある場所」と「酸素が無い場所」に別れます。ざっくり言うと、底層(湖の底の方)は酸素が少なく表層(湖の上の方)は酸素が多い傾向にあります。ちょっとわかりづらいと思うので、それぞれ解説させていただきますね。

表層で酸素が多い理由

湖の表層水は、場所的に空気に近く、そこから酸素が溶け込みます。それに加えて、水の中にいる植物プランクトンが光合成を行い、酸素を生み出すわけです。その量はほぼ年間を通して飽和状態になるほど。

多くの魚や貝類が表層で暮らしているのはこれが大きな理由の一つなんです。

底層で酸素が少ない理由

逆に、底層には光が届きません。そのため植物プランクトンが光合成を行えず、地上からの空気も届かないため酸素が少なくなります。さらに、湖底にヘドロが溜まることで、バクテリアがそれを分解します。その分解の時に酸素を使用してしまうので、ますます底層の酸素が薄くなってしまうというわけです。

では、酸素が少ないとどうなるのか?ほとんどの生物に有害な硫化水素が発生してしまいます。これはしじみも例外で無く、現に宍道湖などの湖盆部ではしじみの生息が確認できないほどです。

網走湖の酸素状態について

網走湖の酸素状態について

網走湖は大きく「淡水層」と「塩水層」に分かれています。淡水層では先ほどお話した通り空気中から酸素が取り込まれること、植物プランクトンの光合成などにより酸素が豊富にあります、逆に、塩水層ではほぼ無酸素状態であり、昨今この塩水層が徐々に増えつつあります。

より詳しい内容につきましては「しじみが生きる為の湖の環境とは?宍道湖と網走湖を例に解説!」という記事で紹介させていただいていますので、併せてご覧ください。

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