「最近酔いやすくなった…お酒を控えなきゃと思っているけど、ついつい飲み過ぎてしまう」
飲み会前には決意するものの、お酒を飲むとつい楽しくなって飲み過ぎてしまいますよね。でも、酔いやすくなったのは肝臓が弱っているからかもしれません。
そこでこの記事では、上手なお酒の飲み方として、基本、外飲み、家飲みに分けて具体的な方法を紹介させていただきます。
我慢せず、しかし二日酔いにならない、楽しくお酒を飲むための方法ばかりを紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
それでは早速紹介していきましょう。
目次
二日酔いにならないお酒の飲み方ベスト4【基本編】
まずは基本として押さえておきたいお酒の飲み方を紹介しましょう。
1. お酒と同じ量以上の水を飲む
アルコールには利尿作用があります。水分不足になると、体内で分解されたアルコール成分(アセトアルデヒド)が尿として排出できず、二日酔いの原因となってしまいます。
特にビールについては、1L飲むと1.1Lの水分が体から出ると言われるほど。お酒を飲んだ時は、同等以上のお水を飲むようにしましょう。
2. 飲酒前にお腹に食べ物を入れる
飲酒前には必ずお腹に固形物を入れておきましょう。胃に食べ物が入っていることで、アルコールの吸収スピードが遅くなり、肝臓への負担が減ります。
3. 飲酒中はタンパク質・脂質を多めに摂る
肝臓の働きをよくするための欠かせない「タンパク質・脂質」をおつまみで摂ることも心がけましょう。ただし脂質については食べ過ぎはNG、肝臓には優しくても胃もたれの原因になります。
具体的には「野菜」「枝豆」「魚介類」「レバー」などがオススメ。
4. 一気飲みをしない
一気飲みをすると、急性アルコール中毒を引き起こすおそれがあります。急性アルコール中毒が起きると、呼吸中枢が麻痺することがあり、最悪の場合死亡するケースも。絶対に一気飲みはせず、ゆっくりと自分のペースでお酒を飲みましょう。
「飲みすぎた」と思ったときの対処方法については以下の記事をご覧ください
二日酔いにならないお酒の飲み方ベスト4【外飲み編】
次に、外で飲んだ際に二日酔いにならない飲み方についてお話ししていきましょう。
1. できるだけ同じお酒を飲み続ける
味の異なるお酒を飲んでしまうと、ついつい飲み過ぎてしまいます。飲みやすい甘めのカクテルなどでもアルコール度数が高いお酒もよくあります。
なるべく同じお酒を飲み続けることで、アルコール度数が一定になり、自分の判断で調整しやすくなります。
2. 静かな場所で飲む
アメリカで面白い実験がされていました。音楽のテンポ・音量とお酒を飲む関係はあるのか?結果として、音量の大きなバーの方がお酒のペースが上がったとのこと。
外飲みの場合は、賑わう居酒屋で飲むよりも、行きつけの静かなバーなどでしっぽりと飲むことが二日酔い対策にも繋がります。
3. 二軒目はゆっくり飲むよう心がける
一軒目から移動する際、体内でアルコールが循環し酔いに繋がる場合があります。一軒目よりも酔っ払った状態でのスタートになるため、同じペースで飲まずまずはゆっくりと飲み進めて様子を見ましょう。
4. 帰り道で柑橘系の果物を買っておく
アルコールの分解にはビタミンB1、ビタミンCを多く使用します。ビタミンB1、ビタミンCは柑橘系の果物に多く含まれているため、家に帰る前に「みかん」や「グレープフルーツ」などを買ってから帰宅しましょう。
二日酔いにならないお酒の飲み方ベスト4【家飲み編】
家(宅)飲みは、お金も安く時間も気にせず飲めてしまうため、ついつい飲み過ぎてしまいます。ここでは家飲みの際二日酔いにならない飲み方についてお話しします。
1. 飲む量・本数を決めておく
理想は、自分の飲む量・本数を決めておき、守ることが一番です。しかし、飲み始めると判断力がつい鈍ってしまうもの。そんな時には、ストックを作らず飲む分だけ買ってくることがオススメです。
2. 飲む時間を設定する
オンライン飲みでは特につい遅くまで盛り上がってしまいます。そこで、飲み始める前に事前に終了時間を決めておく、アラームをかけておくなどをして飲む時間を明確に決めておきましょう。
3. おつまみを多めに用意する
お酒だけで話をしたり、テレビを見ているとつい飲み過ぎてしまいます。お酒を一口飲んだらおつまみを食べる、一缶空けたらおつまみを食べ終えるまでは水を飲む、などの方法でコントロールしていきましょう。
4. 寝る前にたっぷり水を飲む
寝る前に500ml〜1Lの水を飲むことも大切。寝ている最中にも体がアルコールを分解し、普段より多く寝汗が出てしまうこともあります。脱水にならないよう事前に多めのお水を飲んでおきましょう。
悪酔いを防ぐお酒のおつまみベスト3
実は悪酔いを防いでくれるおつまみも存在します。ここではベスト3を紹介しましょう。
1. しじみ汁
嶋田はしじみ漁師なので、ちょっとだけひいきが入っています(笑)
しかし、しじみに含まれる「オルニチン」という成分は、アルコールの分解を助けることが科学的に証明されています。詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせてご覧下さい。
2. たまご焼き
たまご焼きには、「Lシステイン」という酵素が含まれています。「Lシステイン」はアルコールを分解する酵素を活性化させる成分であり、「アセトアルデヒド」を分解する効果があります。「オルニチン」と似たような役割ですね。
3. 枝豆
おつまみの定番な枝豆ですが、実は肝臓にプラスとなる成分が含まれているんです。枝豆に多く含まれている「メチオニン」は、アルコールの分解を促進し、肝臓の負担を軽くしてくれるはたらきがあります。
無茶なお酒の飲み方を続けるとどうなる?
無茶なお酒の飲み方を続けると、肝臓病のリスクが上昇します。例えば、以下の通り。
- アルコール性肝炎:腹痛、発熱、黄疸など
- 肝硬変:手の震え、手足がつる、吐血、昏睡
アルコールの分解機能や、許容量には個人差があります。元々お酒が強くない遺伝もありますので、飲み過ぎず楽しいお酒を飲みましょう。
肝臓をいたわる食べ物についてはこちらの記事をご覧ください
さいごに:しじみが肝臓に効く理由
文中でも少し触れましたが、しじみが肝臓に効くメカニズムについて触れておきましょう。
アルコールは肝臓で分解されます。この時「アセトアルデヒド」という物質になり、その後「酢酸」に分解され、尿や汗となって体外に出ます。
しかし、飲み過ぎてしまうと「酢酸」に分解するスピードが追いつかず、「アセトアルデヒド」が体内に残った状態に。この「アセトアルデヒド」によって、頭痛や吐き気を引き起こす状態こそが「二日酔い」なのです。
そんな「アセトアルデヒド」を「酢酸」に分解する時に役立つ成分が「オルニチン」。しじみに多く含まれている成分です。
簡単に言うと、アルコールを分解して出来た毒素の変換を、しじみが助けてくれるわけですね。
嶋田漁業部では、しじみに関する情報だけでなく、お酒との向き合い方や健康に繋がる情報を発信中です、お見逃しなく!
しじみと健康 一覧 | 嶋田漁業部