お酒を飲んだ後のアルコールは、肝臓で分解されます。しかし、このアルコールが分解されるまでには一体どれくらいの時間がかかるものなのでしょうか。
アルコールが身体に残ることは肝臓にもあまり良くないため、できれば早めに分解させておきたいものです。今回は、アルコールが分解されるまでにかかる時間と、アルコールの分解を早める食べ物を詳しく解説していきます。
目次
一般的にアルコールはどれくらいの時間で分解されるの?
アルコールが分解される時間には、年齢や性別、体格などの個人差があります。そのため、一概に言えませんが、基本的には1時間で「体重×0.1」の量が分解される仕組みとなっているようです。
つまり、この計算をもとに算出してみると、体重60kgの人が1時間のうちに分解できるアルコールの量は6gということになります。
アルコールの種類別に分解にかかる時間を紹介
一口にアルコールと言っても、たくさんの種類がありますが、どの種類でも分解にかかる時間は同じなのでしょうか。ここでは、体重が60kgの人があらゆる種類のアルコールを摂取した場合にかかる時間をそれぞれご紹介します。
缶ビール(500ml)
アルコール度数5%の500mlのビールを飲んだ場合、純アルコール量は20gです。そのため、飲んだアルコールが分解するまでの時間は3~4時間ほどかかります。
日本酒(180ml)
アルコール度数15%の180mlの日本酒を飲んだ場合、純アルコール量は21gです。そのため、日本酒もアルコールが分解するまでの時間は3~4時間ほどかかるということになります。
缶チューハイ(350ml)
缶チューハイの場合は、アルコール度数で異なります。アルコール度数5%の350mlの缶チューハイを飲んだ場合、純アルコール量は14gです。そのため、アルコールが分解するまでの時間は2~3時間かかります。
一方、アルコール度数9%の350mlの缶チューハイを飲んだ場合、純アルコール量は25gです。5%の缶チューハイよりも、10以上の純アルコール量が含まれているので、アルコールが分解するまで4~5時間かかります。
このようにアルコールが分解するまでの時間は、アルコールの種類によって全く異なります。また、その日の体調によっては、うまく分解されないことがあることを理解しておくようにしましょう。
アルコールの分解を早める食べ物をご紹介!
飲むお酒によって分解される時間が異なることがわかりましたが、少しでも分解を早めることはできないものなのでしょうか。ここでは、アルコールの分解を早める食べ物をいくつかご紹介します。
ごはん・麺
お酒を多く飲むと低血糖が起きやすくなりますが、この低血糖を改善するには糖質を摂取しなければなりません。ごはんや麺などの食べ物には糖質が多く含まれているので、低血糖を防ぐ効果を期待できます。
豚肉
ビタミンB1が多く含まれる豚肉には、アルコールの分解を早めてくれる効果があります。さらにアルコールの吸収を少なくし、排せつを加速させる効果もあるので、豚肉料理を食べるのがおすすめです。
フルーツ
キウイやバナナなどのフルーツには、カリウムが多く含まれているのが特徴です。このカリウムには利尿作用があるため、身体の中に残っているアルコールを体外に排出してくれます。
ヨーグルト
ヨーグルトには、タンパク質や乳酸菌などが多く含まれています。タンパク質には肝臓の働きを高め、アルコールの分解を促進させる効果があり、乳酸菌にはお酒で荒れてしまった胃腸を正常な状態に近づける効果も期待できるのが特徴です。
しじみ
肝臓の働きを助けてくれるオルニチンやタウリンなどが多く含まれているしじみ。さらに貝類の中でもカルシウムを多く含んでいる貝でもあるため、アルコールを分解する際に必要な酵素をより元気にする作用も期待できます。
アルコールの分解を早めるためにできること
アルコールの分解を早める食べ物を摂取することも大切ですが、ゆっくりと身体を休めることも忘れてはいけません。だからといって、すぐに横になろうとして布団に入らないでください。
就寝中はアルコールを分解する速度を下げてしまうので、分解にかかる時間を遅くしてしまいます。せっかく分解を早める食べ物を食べても意味がなくなってしまうので、水を飲んでリラックスして過ごすなどして、ある程度落ち着いてから就寝するようにしましょう。
まとめ
お酒を飲んだ後からアルコールが分解されるまでにかかる時間は、どんな種類のお酒を飲んだかによって異なります。さらに、量やアルコール度数によっても時間が変わってくることを理解しておくことが大切です。
それでも少しでもアルコールの分解を早めたいと思うのであれば、アルコールの分解を促進してくれる効果が期待できる食べ物を積極的に摂取するのがおすすめ。飲んだ後にごはんや麺、豚肉などがちょっと重たいと感じる場合は、手軽に食べられるフルーツやヨーグルト、しじみを摂取してみましょう。
特にしじみはお味噌汁やお粥など、比較的喉を通りやすい料理が多いので、飲んだ後でも食べやすくておすすめです。
この他にも、嶋田漁業部のブログではしじみとお酒に関するテーマの記事をたくさん掲載しています。お酒を飲んだ後にしじみがいいと言われる理由が気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
しじみ粥が8.68倍ウマイ理由とは?北海道網走で採れたしじみのヒミツ
あらためまして、嶋田一生と申します。自他共に認める「しじみバカ」で、網走湖で五代続くしじみ漁師をやっています。 しじみバカがつくった、しじみ粥。“バカ”って、まっすぐなエネルギーに満ちた言葉だと思うのです。 僕は毎日、燃えています。故郷の網走でとれたしじみが世界一なんだって、世界中の人たちに自慢したい。情熱とバカは紙一重……どころか、まったく一緒だと思うんです。 『しじみ粥』を作ったのは、僕のしじみへの情熱とエネルギーを、なんとかしてみなさんにお届けしたかったから。「世の中にはこんなバカもいるんだな」と、笑ってほしかったから。そして、『しじみ粥』を食べた人も、プレゼントした人も、日本を元気にする“バカ”になってほしかったから。 どうかみなさんも、『しじみ粥』で、一緒にバカになってください!元気があればなんでもできる!バカになればなんでもやれる!しじみと健康 一覧 | 嶋田漁業部