「スーパーのしじみって、どれも同じじゃないの?」
そう思っているアナタ、ちょっとだけお時間ください。実はしじみは物によって味の良し悪しがかなり変わるんです。
同じ値段で味が違うなら、美味しい方を買いたいですよね。
この記事では、漁師である嶋田がしじみの旬の時期と美味しいしじみの選び方について解説していきます。ぜひ今日のお味噌汁に入れるしじみを、美味しいものにしてください!
目次
しじみの旬も産地によって違う
しじみの旬は産地によって大きく2種類に分けられます。
宍道湖などが有名な島根県など西の方は「土用しじみ」と呼ばれ夏が旬。
逆に、気温が低い北海道、滋賀県など北の方のしじみは「寒しじみ」と呼ばれ冬が旬です。
ですが、どちらのしじみにも共通している旬は、8月!
産卵期を迎える直前のしじみは栄養満点で身もプリップリで食べ応え抜群です。
さらに、獲れる湖によっても若干の差があるので、湖ごとのしじみの特徴を知りたい方には以下の記事がおすすめです!
美味しいしじみの選び方
ここでは美味しいしじみを選ぶためのポイントを紹介します。先に結論となるポイントを紹介しましょう。
- 貝の色と艶は良いか
- 産地は国産のものか
- 貝が割れていないか、大きく口が開いていないか
- 水に入れた瞬間に水管を出すか
貝の色と艶は良いか
良いシジミは艶があり、黒く光っています。特に艶はスーパーで選ぶことができる部分なので、よく見比べて良い艶のものを選びましょう。
産地は国産のものか
外国産の輸入しじみに比べ、国産しじみの方が味が良い場合が多いです。特に、網走湖のしじみは中国産のしじみに比べ旨味成分であるコハク酸が最大9倍も異なるという調査結果が出ました。
詳しくは以下の記事で紹介しているので、ご覧ください。
貝が割れていないか、大きく口が開いていないか
調理をする前から貝が割れている、大きく口が開いているなどの特徴がある場合は、死んでいるしじみの可能性が高いです。
また、生きているしじみを調理しても半開きであったり、口が開かないものは腐っている可能性があるため注意が必要です。
しじみなどの貝類は腐るのが早く、冷蔵で3日程度、冷凍でも1ヶ月以内に食べることが理想とされています。
水に入れた瞬間に水管を出すか
新鮮なしじみであれば、水に入れた瞬間に水管という筒を出します。
買ったしじみを美味しく食べるためには「砂抜き」も重要です、詳しくは以下の記事で解説しているので料理をする前にご覧ください!
産地によって栄養の違いがある
しじみの栄養は、産地によっても違いがあります。
例えば、外国産の輸入しじみと網走湖のしじみを比較した場合、旨味成分である「コハク酸」が、1.45〜2.49倍網走湖のしじみに多く含まれていることがわかりました。
詳しい違いやコハク酸についての説明は以下の記事でしていますので、あわせてご覧ください。
まとめ
今回は漁師である嶋田が、しじみを買う時のポイントをオススメしました。今回のまとめを簡単に言うと以下の通りです。
- しじみの旬は8月
- さらに細かい旬は、土用しじみ(暖かい地域で獲れたもの)は夏、寒しじみ(寒い地域で獲れたもの)は冬が旬
- しじみは国産のものを選ぶ
- 艶が良く、口が開いていないものを選ぶ
- 家に着いたら水に入れ、水管を出すものを選ぶ
もしあなたがしじみについて興味を持って下さったなら、僕のインスタをフォローしてくれると嬉しいです。日々しじみに関する情報を配信しています!
嶋田漁業部【嶋田 一生】 (@_shijimibaka_) • Instagram photos and videosクラウドファンディングはじめました!
2022年11月18日~12月19日を期間にクラウドファンディングを始めました!8月にしか獲れない極上品のしじみを使った「お粥」を商品化するプロジェクトです。プロジェクトを通じて「しじみが貴重な水産資源であることを知ってもらう」「しじみの良さを再発見してもらう」「若者に網走湖のしじみ漁という伝統文化を知ってもらう」という3つの目標を叶えます!日本のしじみ文化を守るために、ぜひ、ご協力ください!
北海道で五代続く漁師が考案した最高に贅沢な「しじみのお粥」を全国に届けたい