「しじみをたくさんもらったけれど、保存に困る…冷蔵庫だと日持ちしなさそうだけど、どうなんだろう?」
しじみの保存方法って難しいですよね。そこで今回は、しじみバカこと「嶋田漁業部」がしじみの冷凍保存について解説させていただきます。
先に結論をお伝えすると、しじみの保存は砂抜きをした後に冷凍保存することがオススメ!
実は、しじみは冷凍すると保存期間が伸びるだけでなく、旨味が増すんです!記事の中盤で詳しく紹介しているので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
それでは、早速見ていきましょう。
目次
しじみの冷凍保存する前には砂抜きする
しじみを保存する前に重要となるのが砂抜きです。
砂抜きをしないと、冷凍保存した後に臭みが残り、食感もジャリジャリするなどデメリットがたくさん。また、しじみは生きているうちにしか砂を吐き出すことしかできないため、一度冷凍してしまうと砂抜きができなくなってしまいます。
まず砂抜きをしてから保存するようにしましょう。砂抜き方法については以下の通りです。
しじみの砂抜き方法
- バットに塩分濃度1%の塩水を作る
- 浅いザルに重ならないようにしじみを入れて、ザルごとバットに沈める
- 1~3時間塩水に漬けて完了
細かいポイントについては以下の記事で解説していますので、気になる方はご覧ください。
冷凍保存したしじみの保存期間は1ヶ月程度
冷凍保存したしじみは、1ヶ月程度日持ちします。
冷蔵の場合は3日程度しか日持ちしないため、保存するなら冷凍を選びましょう。
また、しじみには冷凍保存することで旨味が増します。詳しくは次の項目で解説しましょう。
しじみを冷凍保存すると旨味が増える
食品は一般的に、冷凍すると味が落ちるものが多いですが、しじみは逆なんです。冷凍することにより、しじみの細胞が破壊され、旨味成分であるグルタミン酸やコハク酸が出汁にでやすくなります。
つまり、しじみはそのまま食べるよりも一度冷凍した方が旨味が増すのです。長期保存もできて旨味も増すので冷凍はオススメですよ。
また、しじみには「オルニチン」という成分があります。青森県産業技術センターの発表によると、しじみを冷凍するとこのオルニチンが8倍になるとのこと。このオルニチンはアルコールの分解に役立つため、二日酔いを防ぎたい時にオススメですよ。
メリットをお話ししたところで、次はしじみの冷凍に便利なアイテムを紹介しましょう。
しじみの冷凍に便利なアイテム
- フリーザーバッグ
- 新聞紙
先ほど紹介した、青森県産業技術センターの研究によると、-4℃でしじみを冷凍した時が、最もオルニチンの量が増加したようです。フリーザーバッグに入れ新聞紙で包むことで、より美味しくしじみを食べられるよう環境を整えるというわけです。
冷凍したしじみを美味しく食べるポイントはもう一つあります。それは、「解凍しない」こと。次の項目で詳しく見ていきましょう。
冷凍したしじみは解凍せず、そのまま調理する
お肉などは一度解凍してから調理することが多いですが、しじみは冷凍庫から取り出したらそのまま調理を行います。主な理由は以下の通り。
- 解凍するとドリップ(旨味エキス成分を含む液体)を吐き出してしまう
- しじみは急激な温度変化で口を開くので、冷凍したまま調理した方が楽
(自然解凍すると口が開かないこともある)
具体的には、沸騰したお湯にそのまま入れて、殻が開くまで加熱し続けます。
冷凍しじみをそのまま使える簡単美味しい料理
冷凍しじみを入れるだけで調理できるしじみ料理をご紹介しましょう。
- お味噌汁
- しじみラーメン
- パスタ(ペペロンチーノ/クリームパスタなど)
気になるレシピは以下の記事で紹介中!なんとその数30種類!しじみ料理に迷った時は、ぜひ参考にしてください♪
まとめ
今回はしじみの冷凍方法と美味しく食べるためのコツをお話ししました。ポイントを振り返りましょう。
- しじみを冷凍保存する前には砂抜きする
- 冷凍保存したしじみは1ヶ月程度日持ちする
- 冷凍保存したしじみは旨味が増す
- 冷凍する際にはフリーザーバッグに入れ、新聞紙で包む方法がオススメ!
- 冷凍しじみは自然解凍せず、そのまま調理する
しじみの保存方法について詳しくは以下の記事で解説しています。冷凍保存のポイントについても紹介しているので、ぜひご覧ください!